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子ども3人連れて小児科に行って気づいた、“本当に必要な配慮”とは?

  • 2025年7月19日
  • 読了時間: 3分

更新日:2025年11月5日

〜母としての経験が、設計の目線を変えてくれた〜



小さな子どもを連れて病院へ行くということ


小さな子どもを連れて病院に行くことは、親にとってちょっとした冒険です。私自身、まだ一番下の子を抱っこ紐で抱えていた頃、3人の子どもを連れて小児科に行ったときのこと。実は診察よりも、”それ以外の「ちょっとした困りごと」”のほうが多くて驚きました。



トイレにフックがない。だから私は我慢した。


子どもがまだ小さいく、オムツや着替えなど、3人分の荷物を持ち歩くのは当たり前。バッグはいつもパンパンの大荷物です。

けれど、ある小児科のトイレには荷物を掛けるフックも、ちょっとした棚すらない。荷物を置けないので、結局トイレを我慢することにしました。

「小児科なら、同じような状況の親御さんが多いはずなのに…」そんな違和感から、私はそれ以降、設計の際にはトイレや洗面スペースにフックを設置することを標準にしています。科目によっては、ベビーチェアやベビーカー置き場も計画したほうが良いでしょう。



「子どもは静かに」ではなく、動線で静けさをつくる


また、皮膚科に通っていたときのこと。アトピーで通院していた子どもと一緒に、私はいつも緊張しながら待っていました。というのも、待合室には”「お子様は静かに待たせて下さい」という強めの張り紙”があったからです。

でもよく観察してみると、絵本を取りに行くには

  • テレビの前を横切り

  • 入口前を通り

  • そのたびに自動扉が開く

という悪い動線を通らなければならず、子どもが動けば動くほど、周囲の大人は落ち着かなくなる仕組みだったのです。

都心部ではスペースに限界もありますが、だからこそ動線設計の工夫がとても重要だと強く感じた経験でした。



「キッズスペース」は、配慮しないと逆効果になることも


ある耳鼻科には、半畳ほどの小さなキッズスペースがありました。小さなクッションベンチと、何冊かの絵本といくつかのおもちゃが置いてあるシンプルなもの。

普段、「病院では静か待とうね」と子どもたちに言い聞かせていた私ですが、遊びの空間があることで子どもは興奮してしまい、走り回ったりかえって騒がしくなってしまう場面もありました。

その時、「遊びの内容や見守りの工夫がとても大事なんだ」と感じたのです。大人の目が届く場所に配置すること、そして静かに熱中できる絵本や知育玩具を選ぶことが必要だと考えるようになりました。


おわりに 〜子育てが設計の感性を育ててくれた〜


子どもを育ててきた経験は、私にとって設計の感性を育ててくれた時間でもありました。「これでいい」ではなく、「本当に困らない設計って何だろう?」と考えるきっかけになったのです。

Egg Design Worksでは、そうしたリアルな経験を活かし、『患者さんやスタッフにとって“心地よい空間”』を一つひとつ丁寧に形にしています。


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